タービン、電動機、ポンプなど回転機器の設置(据付)は、回転軸の芯が合わないと作動時に振動で機器破損や事故に繋がることがあるため、芯出し(芯合わせ)作業は重要です。
設置する機器や回転数等により許容値は異なりますが、大型電動機の設置時の芯出しは、軸受け部シャフトを規定の水平度に調整する必要があります。
芯出し作業を行う場合には、JIS A級、JIS B級または、V面仕上げをご使用下さい。
水平度0.05mm/m以内に調整する場合、感度0.05mm/mの製品が基準線(中心)より1目盛以内の気泡の移動となるので測定しやすく、測定精度も安定します。また、測定箇所が狭い場合には、JIS B級(サイズ100)が扱いやすいです。
水平度の他に垂直度も調整する場合には角形水準器をご使用下さい。
特に径の同じものを測定する際、V溝は底面に比べ同じ個所での線アタリとなり摩耗しやすいため、半年~1年程度で製品の校正をされることをお勧めします。
※V面仕上げはJIS規格(JIS B 7510)相当のV溝精度0.5目盛以内に製作されています。