精密水準器の性能(精度)は以下の方法で測定します。平形水準器は1~3、角形水準器は1~5の項目について測定します。
主気泡管の指示精度は、全目盛範囲の指示精度(以下、全範囲精度)及び隣接する目盛の指示誤差(以下、隣接精度)について規定し、それぞれの許容値は下記の数値とする。
項目 | 感度の区分 | A級 | B級 |
全範囲精度 |
0.02mm/m(1種) | ±0.5目盛 | ±0.7目盛 |
0.05mm/m(2種) | ±0.3目盛 | ±0.5目盛 | |
0.1mm/m(3種) | |||
隣接精度 |
0.02mm/m(1種) | 0.2目盛 | 0.5目盛 |
0.05mm/m(2種) | |||
0.1mm/m(3種) |
水準器を気泡管検査器の傾斜台に載せ、傾斜台を水準器の表示感度ごとに傾斜させ気泡位置を測定する。
底面、両側面及び上面の平面度の許容値は下記の数値とする。
感度の区分 | 許容値 |
0.02(1種) | 0.003mm |
0.05(2種) 0.1 (3種) |
0.005mm |
定盤上に測定する面を上にして置き、定盤を基準としてダイヤルゲージでくまなく走査しその指示値の最大差を求める。
V溝をもつ平面とV溝とがなす角度は、平面とV溝上の円筒の縦軸とがなす角度で、その許容値は0.5目盛以内とする。
定盤上の標準円筒に水準器のV溝を載せたときの読みと、標準円筒を除いて直接定盤上に置いたときの読みを比較する。
角形水準器における底面と両側面との直角度の許容値は下記の数値とする。
※直角度の許容値は1mあたりの数値です。
感度の区分 | A級 | B級 |
0.02(1種) | 0.015mm/m | 0.020mm/m |
0.05(2種) 0.1 (3種) |
0.025mm/m | 0.035mm/m |
角形水準器における底面と上面とがなす角度の許容値は0.5目盛とする。
定盤上に置いた角型水準器の上に載せた標準平形水準器の読みと、定盤上に直接標準平形水準器を置いたときの読みを比較する。